家の断熱性能は健康と関係があるのか
皆様こんにちはとさきんブログの筆者のユウキです。
私は元自衛官で現在は不動産仲介営業をやっています。仕事柄、新築の家や、中古の家をよく見るのですが、あまり知られていない断熱性能と健康の関係について書いていきたいと思います。
中古住宅を安く購入して自分でリノベーションしたいという需要が多くなっていますが、ただ壁紙を変えたり、水回りを新しいものに交換するだけでは快適性は必ずしもアップしないことも大いにあります。それは今回取り上げる断熱リフォームを怠ることによって様々なデメリットを受ける危険性があるからです。
今回は断熱性能が低い家に住むことによって受けるデメリットや、どういうリフォームをするべきかを解説します。
これから家をリフォームする予定がある方や、中古住宅を検討している方にオススメの記事になります。
それでは行ってみましょう!
断熱性能が低いデメリット
室内の気温が下がると血圧が上がる
断熱性能と健康との関わりを考える際にまず知っておいて頂きたのが気温と血圧の関係です。
これは起床時の温度による血圧の状態を表した図です。
年齢が高くなるにつれて気温に応じた血圧の上下動が大きくなっています。
20℃くらいが適温になっています。
断熱性能が低いと室内の温度もそれに比例して低くなってしまうので、血圧の上昇による「ヒートショック」の原因になる可能性が高くなります。
ハウスダストやアレルギーの原因になる。
断熱性能の低い家でも暖房器具で室内を温めればいいのでは?と思った方もいらっしゃるかと思いますが、実はそこにも違う問題が出てきます。
特に冬場の空気は乾燥しますが、そこに暖房などで室温を上げても今度は湿度が下がってしまいます。そして湿度が低い過乾燥状態になるとドライアイやアトピー性皮膚炎の悪化を招く恐れもあり、風邪や、インフルエンザにもかかりやすくなります。
もう一つは温度差による結露水が発生しやすくなります。朝起きたら窓まわりがびっしょり濡れている光景を見たことはないでしょうか?それが結露水と呼ばれるもので、それを放置してしまうと、そこからカビの発生につながります。
カビにはアレルギーなどを引き起こすリスクが高く、人体に有毒な物質です。さらにカビが繁殖するところにはダニも発生しやすくなります。
良いことなしですね。こまめに掃除をしていかないといけないので、忙しい環境下では手が回らなくなることも考えると、断熱性能の低い家というのは決していいものとは言えませんよね。暖房代もかかりますし。
どこをリフォームすればいいの?
断熱性能の低い家に住むことのデメリットを紹介したので、ではどこをリフォームすれば快適に暮らせるかをご説明します。
もっとも断熱性が損なわれるのが「窓」です。上の図を見ていただくとお分かりのように約60%が窓から熱が逃げているのです。驚くことになんと夏は逆に熱気が窓から約70%も入ってくるのです。
これでは夏はより暑く、冬はより寒い状態になってしまいます。これではいくら壁紙を奇麗にしても快適な生活は送れないですね。
そこで窓をリフォームすることが一番重要になります。
書籍:やらなければいけない一戸建てリフォームより抜粋
もし窓が一枚ガラスなどの断熱性の低いものだったら、窓をリフォームしましょう。予算に応じたリフォームをやっていけばいいと思います。上の図を参考にしてシミュレーションしてみるのがオススメです。
そして余裕があれば床下、天井の断熱リフォームを行えば、快適度がさらにアップします。
内窓をつけている方が窓を一枚増やすだけで、かなり快適になったという声をよく聞きますので、窓のリフォームはコスパのいい投資と言えると思います。
詳しい予算は実際にリフォーム業者に見てもらうと具体的な見積もりがもらえるので、信頼できるリフォーム業者に相談してみましょう。
とにかく窓が大事です。
もしあなたが中古住宅の購入を検討している場合は、間取りも大事ですが、窓の状態もチェックしてみてください。
まとめ
今回は家の断熱性能はかなり大事ですよという内容で解説させて頂きました。
一見目には見えないところなので、リフォームから削りがちですが、生活の質を上げるためにはかなり重要な項目です。
とにかく断熱性能を上げるために手っ取り早く効果を得られるのは窓のリフォームです。
せっかく家をリフォームしても快適度がアップしないと満足度も下がってしまうので、あまりケチらずに取り組んだ方がいいです。
これからもセールスで約に立つことや、マイホーム関係等有益な情報を提供していきます。
ではまた!